烏龍茶の淹れ方
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ご自由にお使いください。お茶生活の参考になれば幸いです。
本式の茶器を使う場合と比べて遜色ないように簡略化しました。
取り扱っている八卦茶園の高山烏龍茶を前提としています。
茶器持参が出来ないアウェーのお茶会で実践しています。
他の烏龍茶にも応用できるかとは思いますが本格的に試してはいません。
必要なもの 
1.日本茶用の急須
急須
普通の急須で十分です。
急須
ただし内部の茶漉しは急須と一体のものを使います。茶葉を大きく開かせるためです。
ステンレス製の急須内部用茶漉しは使いません。
2.小さめの茶碗 
実容量30から60ccぐらいのもの、(お猪口でもよいです。)
水色を楽しむために、内側は白色のものを選びます。
茶碗
私が使ったひとつ(実容量50cc)です。
気をつける点
急須、茶碗とも磁器又は、釉薬のかかった吸水性のない陶器を使います。
前のお茶の影響を避けるためよく洗浄し、茶渋は除去します。
この際、注ぎ口内側および奥の茶渋も除去します。
専用にした場合も時々茶渋は除去します。
淹れ方
実容量360cc程度の急須を使う場合でご説明いたします。
(1)6グラムのお茶を急須に入れます。
(2)沸騰したお湯を注ぎます。
(3)1箭目は3分、2箭目は6から9分、3箭目は漬け置きとします。
少人数で1箭目がすぐに飲みきれないときは
同じサイズの急須にお茶だけ移して2箭目を作ります。
2箭目を(3箭目に進まず)そのまま漬け置きにする事もできます。
1グラムの茶葉で200ccのお茶を作る実力がありますので
この場合は余力は残した淹れ方とはなります。
TIPS
-2煎目、3煎目と蒸す時間は長めにします。
-お茶は毎煎ごとに出し切ります。茶葉は冷まさず次のお湯を直ぐに淹れます。
-1煎目を飲みきれない時、うっかり濃した時は別の容器(急須で可)に取ります。
-濃くして別容器に取り置いた1箭目は2箭目と茶碗で混ぜて使います。
-室温が低いときは、急須と茶碗をあらかじめ熱湯で少し温めます。
-水道の水質が不安でしたら、市販のPH7前後の自然水を使います。
-長時間の漬け置きは室温が低い場合は可能ですが夏場は避けます。
-茶碗、急須とも吸水性の無いもの(釉薬のかけてある陶器、磁器)を使います。
-急須の洗浄は十分に行います。茶渋はブラシが届かない場所も含め除去します。
-同じ急須で異なる種類のお茶を淹れる時は特に急須の洗浄に注意します。
Q & A
1.実容量600ccなどの大き目の急須を使ってもよいですか?
このサイズでもお茶を淹れられないことはないのですが、
急須の放熱に気を付ける必要があります。
2.急須はいっぱいにお湯を注ぐべきですか?
 空気を若干残す方が香りが立ちやすいと思います。
3.香りの立ち方が良くないのですが理由は何ですか?
 以下の理由が考えられます。
 -お茶を濃く淹れすぎた場合はお茶の中に含まれる香りが打ち消されます。
 -気温があるいは湿度が低い場合は空気中に香りが発散しにくくなります。
 -何煎か入れる場合は1煎目あるいは2煎目の香りがピークです。
 -茶碗が大き過ぎる場合は香りが分散します。
 -給水管劣化で鉄分混入など水質劣化時は香り(同時に味)に影響します。
4.6g以外、たとえば3gでも淹れられますか?
お湯の量を加減すれば可能です。
ただしが小さい急須を使うと茶葉の取り出しが面倒です。
実用量360ccの急須で2箭目は半分のお湯にする方法があります。
5.茶碗にティーカップを使うことはできますか?
できます。
小ぶりで薄口、内部は白色のものが適します。
6.紅茶用ポットは急須として使えますか?
使えます。
前に紅茶を淹れていた場合は洗浄を特に念入りに行います。
7.茶渋除去に漂白剤は使って大丈夫ですか?
上記写真の一般的な茶器では問題ありませんでした。
希少品や高額の茶器を使う場合は製作元に事前確認することをお勧めします。
ご参考まで :本式の淹れ方
烏龍茶問答のQ29をご参照ください。
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